ホットヨガで汗の臭いが気になる原因
私たちの汗腺から分泌されたばかりの汗は、ほぼ無臭といわれています。 ホットヨガをやることで流れる汗も当然無臭のはずですが、以下のような条件や原因によってイヤな臭いを放つ場合があるのです。ホットヨガの環境によるもの
ホットヨガの環境についてお話しする前に、汗の臭いがクサくなる理由について説明しましょう。 私たちの皮膚の表面には、「皮膚常在菌」と呼ばれるさまざまな種類の雑菌が付着しています。 前述のとおり、分泌されたばかりの汗にはほとんど臭いはありませんが、汗に含まれる脂質やたんぱく質などの成分がこの雑菌と触れることで不快な臭いを放ってしまいます。 そしてホットヨガのスタジオといえば、室温38～40℃、湿度55～65％という高温多湿な環境。 実はこの室温と湿度の条件は、雑菌の繁殖を促す可能性を高めてしまうのです。 普段は自分の汗臭さを感じないのに、ホットヨガをしている時は気になるという場合は、 環境によって増殖した雑菌たちが原因かもしれません。普段汗をかく機会が少ない場合によるもの
汗を分泌する汗腺には、水分と一緒に排出したミネラル分を再吸収する働きがあります。 この働きによって排出する塩分量などを調整しているのです。 しかし、普段から運動の習慣がなく汗をかく機会が少ないと、汗腺の機能が低下し、ミネラル分を再吸収できなくなってしまいます。 そのため、汗は塩分などのミネラル分を含んだ“ベタベタ汗”に。 さらにミネラル分を含むアルカリ性の汗は、臭いのもとになる雑菌を繁殖させやすくするのです。 ただし、この場合、臭いが気になるのは最初の数回だけ。 ホットヨガを続けて定期的に汗をかくようになれば、汗腺の機能は徐々に回復し、臭いも軽減されていくでしょう。汗の臭い対策
イヤな汗の臭いは、毎日のちょっとした工夫で軽減させることができます。 誰にでも簡単にできる臭い対策をご紹介しましょう。事前準備で対策
前述した汗の臭いのもととなる雑菌は、皮膚常在菌と呼ばれます。 これらは、ホットヨガへ行く直前にシャワーを浴びておくことで繁殖を防ぐことができます。 ただし、「皮膚常在菌」は皮膚にとって必要な菌でもあるため、ゴシゴシと強くこすって菌を取り過ぎると、それを補うために逆に細菌が繁殖しやすくなることもあるので注意が必要。 デオドラント効果の高いシャンプーやボディソープなどを使って、全身を優しく洗いましょう。 さらにガッツリと臭い対策をしたい人には衣類用の除菌・防臭スプレーがお勧め。 あらかじめ手持ちのウェアや下着に吹きかけておくだけで、臭いのもととなる菌を除菌し、防臭効果が得られますよ。ウェアで対策
汗の臭い対策にお勧めしたいのは、綿や麻などの天然素材を使ったウェアです。 なかでも「綿素材」は繊維の1本1本が細かく、汗をすぐに吸収して発散してくれます。 肌に優しく肌触りもよいので、素肌に身に着けるウェアに最適です。 また、特殊な繊維を使った吸汗性＆速乾性に優れたウェアも、最近ではさまざまなメーカーから販売されています。 汗をすばやく吸収してお肌をドライな状態に保ってくれるので、高温多湿のスタジオ内でも快適に過ごすことができそうです。 臭いだけをピンポイントで防ぎたい時は、防菌・防臭加工が施されているウェアを選ぶと良いでしょう。食事改善
日頃の偏った食事も汗の臭いの原因になります。 たとえば肉類を食べると、脂質やたんぱく質を多く含んだ汗が出ます。 脂質やたんぱく質は、汗の臭いのもととなる雑菌の大好物。 肉類ばかり食べていると雑菌が繁殖しやすくなり、臭いがキツくなってしまうこともあるのです。 汗の臭いが気になる人は、普段からバランスの良い食事を心がけましょう。とは言ってもホットヨガで汗をかくことはいいこと
イヤな臭いは気になるものの、汗をかくこと自体は身体にとってプラスになることばかり。 老廃物などを排出するデトックス効果のほかに、新陳代謝を上げる、むくみを取る、免疫力アップや美肌効果など、まさに良いことづくめです。 さらに、多量の発汗には気持ちをリフレッシュさせる効果もあるので、身体だけでなく心も元気にしてくれます。 ぜひあなたもホットヨガで思いっきり汗をかいて、心身を健康に保ちましょう。 ホットヨガには、心と身体を健康に導く素晴らしい効果がたくさんあります。 「汗の臭いが気になるから…」とレッスンに行くことをためらっているとしたら、それは本当にもったいないですよ！ 上記の対策などを参考にして、ぜひチャレンジしてみてくださいね。▼こちらの記事を読んだ方におすすめの記事はこちら
臭いの他にもメイクが崩れるなどイメージが悪い汗。それでもホットヨガで汗をたくさんかくメリットとはバッチリ決めたメイクを流してしまう天敵、顔にかく汗をそんな風にだけ捉えていませんか？顔にかく汗の美肌効果についてご紹介
たくさん汗をかくホットヨガに通うときのメイクはどうすればよい？ おすすめは「すっぴん」！ その理由を細かく解説します
