洋服にシミができてしまったり、メイクが崩れやすくなってしまったり、人よりも汗をたくさんかく方のなかには、あの手この手で汗を抑えようと頑張っている方も多いのではないでしょうか?
マイナスイメージが強い汗ですが、実際には私たちの体にとってなくてはならないもので、汗がでないことが原因で体に不調が現れることもあります。そこで今回は、良い汗をたくさんかくことのメリットについて一緒に確認していきましょう。
汗をかくメリット
「スポーツで汗を流すと、肉体的には疲れているのに気分はスッキリ」と感じることはありませんか? 汗じみやメイク崩れなど、ついつい悪者にされがちな「汗」ですが、実は私たちの体にとって汗というのはとても大切な存在です。
では、汗をたくさんかくと具体的にどのような良いことがあるのでしょうか。主なメリットについて具体的に見ていきましょう。
不要な老廃物を出してくれる
女性にとっての嬉しいメリットのひとつが、汗をかくことによるデトックス効果です。私たちの体はたくさん汗をかいた時に、体内の毒素や老廃物も一緒に毛穴から排出しています。
その結果、免疫力がアップするだけでなく、むくみの改善、血行不良の改善、毛穴の汚れがなくなるといった美肌効果なども期待できるというわけです。
基礎代謝向上
汗をかくと血液中にたまった老廃物が一緒に排出されるため、血液やリンパの流れが良くなって新陳代謝がアップします。
リフレッシュできる
運動などによってかく汗は、「エクリン腺」と呼ばれる汗腺から分泌される汗で、いわゆる「良い汗」と呼ばれるものです。この汗には自律神経のバランスを整える働きもあるため、気分がリフレッシュされるという効果があります。
また、自律神経が整うことによって質の良い睡眠を得ることができ、ストレス緩和や健康維持といったメリットも得ることができるのです。
汗をあまりかかないデメリット
同じように運動をしても、滝のように汗をかく人もいれば、全く汗をかかない人もいます。汗かきさんにとっては、汗をかかないなんて羨ましい話ですが、実際には汗をかかないことでさまざまなデメリットもあるのです。
例えば、私たちは汗をかくことで体温を下げていますが、汗をあまりかかない人は汗によって体温を下げることができないため、熱が体内にこもってしまいます。すると体は自力で体温を下げようとして代謝を低下させるのです。この状態が長く続くと、新陳代謝が悪くなってしまうため、痩せにくい体になってしまったり、冷え性やむくみが現れたりすることがあります。
また、代謝が悪くなることで体内に老廃物が蓄積されてしまい、少しの汗でも体臭がきつくなってしまうこともあるようです。
汗をかく前に知っておきたい良い汗・悪い汗
汗には2つの種類があるのをご存知ですか? ひとつはエクリン腺と呼ばれる汗腺(汗が分泌される腺)から出るサラサラした汗で、いわゆる「いい汗」のことです。そしてもうひとつはアポクリン腺と呼ばれる汗腺から出るベタベタした汗のことで、これは「悪い汗」に分類されます。
良い汗は成分の99%が水で酸性のため、蒸発しやすく不快な匂いがしませんが、悪い汗はたんぱく質や脂質、アンモニアといった老廃物が含まれているため不快な匂いが特徴です。日頃からあまり運動をしない人や、夏場に冷房のきいた室内にばかりいる人など、普段から汗をかく機会が少ない人は、悪い汗をかく傾向があるといわれています。
良い汗をかく方法
では、良い汗をかくためにはどうしたら良いのでしょうか。大切なのはまず「汗腺」を鍛えるということ。ウォーキングやホットヨガのような有酸素運動を取り入れたり、岩盤浴やサウナを利用したりして、汗をかく練習をしましょう。
また、自律神経のバランスが乱れると汗が出にくくなってしまうため、十分な睡眠を確保することやストレスをためないことを意識するなど、生活習慣を見直すことも大切です。生姜など体を温めてくれる食材を意識して普段の食事に取り入れるなど、食生活の改善も忘れずに。
汗をかいたあとはケアも忘れずに!
汗には水分だけでなくミネラルも含まれているため、汗をかいたあとには水分やミネラルをしっかりと補給をしてあげましょう。特にたくさんの汗をかいた後には、水ではなくミネラル分を含む飲料がおすすめです。
また、汗をかいたらできるだけ早くシャワーを浴びて汗を洗い流すのが理想的ですが、外出先などでそれが難しい場合には、濡らしたタオルや汗拭きシートなどを利用して、肌を清潔に保つようにしましょう。
緊張したときや、カッとなった時にジワっとかく悪い汗とはい違い、良い汗にはさまざまなメリットがあります。汗腺を上手に鍛えれば汗の不快さを軽減することは可能です。ぜひ、上記の内容を参考にして良い汗をたくさんかいていきましょう!
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