街を歩いていて、ショーウィンドウに映る猫背の自分にがっかりしたことはありませんか？ 姿勢の悪さというものはなかなか自覚しにくいもので、気がついたときには背中が丸まり、首が前屈した姿勢が普通になってしまっていることもあります。
このままでは見た目の印象が悪いだけでなく、体のさまざまな部分にトラブルを引き起こしてしまうかもしれません。そのため、猫背は早めに改善策を練るようにしましょう
そこで今回は、猫背でいることによって生じるさまざまなデメリットと、その改善方法について詳しく解説していきます。
猫背のデメリット
猫背のままでいると、美容や健康面でもさまざまなトラブルの原因となる可能性があります。では、具体的に猫背になるとどのような不都合が生じるのでしょうか。猫背の主なデメリットについて詳しく見ていきましょう。
むくみ
猫背が癖になると首や肩の筋肉が固くなるため、血流やリンパの流れが悪くなってしまいます。その結果、血管からしみ出た血液中の水分が排出されにくくなってむくみが引き起こされることも…。
肩こり・腰痛
背中が丸まってしまったり、首が前に出た状態が続いたりすると、肩や腰の筋肉に負担がかかってしまい、痛みを発生させる可能性が高まります。
バストが崩れる
体が前に傾いた状態が続くと、胸の筋肉が衰えてバストの形が崩れやすくなり、垂れやたるみ、サイズダウンの原因に繋がってしまいます。
ぽっこりお腹
猫背の姿勢を続けていると、腹筋が衰えて内臓下垂になってしまいます。内臓が下がった状態が続くと、ぽっこりお腹の原因になるのです。
太りやすい
猫背になると内臓が圧迫されて呼吸が浅くなってしまうため、新陳代謝を低下させる原因にも。代謝が低下すると脂肪が燃焼されにくくなる上、血流が悪くなり老廃物を体内に蓄積してしまうため、太りやすくなるようです。
疲れやすい
猫背によって新陳代謝が低下すると、自律神経のバランスが崩れる原因にも繋がります。それによりストレスや疲労が蓄積されていってしまうようです。
ボディラインがだらしなく見える
猫背の状態が続くと、お腹周りや胸などの筋肉が衰えてしまいます。そのせいで脂肪がつきやすくなり、ボディラインが崩れていってしまうのです。
猫背を作る原因
猫背は骨盤の歪みや、日々の生活の何気ない習慣によって作られていると言われています。では、猫背の主な原因を詳しく見ていきましょう。
骨盤の歪み
骨盤が本来あるべき位置よりも後ろに傾いてしまっていると、お腹が縮んで背中が丸まって猫背になってしまいます。
長時間のPCやスマホ操作
パソコンやスマホを長時間使っていると、気がつかないうちに首が前傾して背中が丸まってしまいます。仕事などで日常的にパソコンを使う方や、一日のうちにスマホを長い時間使っている方は特に注意が必要です。
運動不足
私たちの身体は腹筋や背筋によって正しい姿勢を維持しています。そのため慢性的な運動不足によってこれらの筋肉が衰えてしまうと、姿勢も悪くなってしまうのです。一般的に猫背の方は背筋が衰えている傾向にあるため、背筋を鍛えるトレーニングを中心に行うと良いでしょう。
猫背セルフチェック
姿勢の悪さというのはなかなか自分では自覚できないもの。自分は大丈夫！と思っていても、実は猫背だったというケースも珍しくありません。
腰痛や肩こり、倦怠感などの気になる症状がある方は、自宅で手軽にできる簡単セルフチェックで、猫背かどうか確認してみると良いでしょう。早速、具体的なチェック方法をご紹介していきます。
1、壁にもたれかかるようにして立ちます。この時、背中、お尻、かかと、後頭部を壁にくっつけるのがポイントです。
2、壁に背中をつけたままの状態で、腰の隙間に片手を入れてみましょう。
3、手のひらをまっすぐ伸ばして腰の隙間に入る方は正常です。
4、手のひらをまっすぐ伸ばして腰の隙間に入らない方は猫背の可能性があります。
猫背を改善するには？
猫背を改善するには、普段から正しい姿勢を心がけることはもちろん、インナーマッスルを鍛えたり、ウォーキングなどのトレーニングで筋肉量を増やしたりすることも大切です。
また、ヨガやストレッチなどを日々の生活に取り入れることで、猫背の原因でもある骨盤の歪みを改善することもできます。
仕事などで長時間パソコンを使う方の場合には、椅子の高さやパソコンを置く位置を、姿勢が悪くならないように調整しましょう。スマホは低い位置で見るのではなく、なるべく目線を上げて見ることで首が前傾するのを防ぐことができます。
姿勢が良い人は、それだけで凛とした印象に見えるものです。猫背は健康や美容面でもさまざまなデメリットがありますので、上記の内容を参考にして正しい方法で改善していくことが大切でしょう。
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