二重顎になってしまって困っている方は、ストレートネックである可能性を疑ってみましょう。二重顎になる原因はさまざまですが、近頃増えているのがこのストレートネックによるケースです。
さて今回は、そもそもストレートネックとは何なのかという点から理解を始め、その原因と対策をご紹介します。
ストレートネックと二十顎の関係
本来、やや前かがみにカーブしているはずの首の骨が、まっすぐになってしまっている状態をストレートネックと言います。
この原因は姿勢によるもので、典型的なのが猫背になるようなうつむき型の姿勢を取る習慣ができてしまっていることです。パソコンやスマートフォンを利用している姿勢は、特にリスクが高いでしょう。
ストレートネックになると、顎を引く筋肉が常に引き伸ばされた状態になってしまい、顎周辺の筋力が低下してしまいます。それにより基礎代謝が低下し、脂肪が蓄積されて二重顎に繋がるというわけです。
それだけでなく、身体が歪むと体調不良を引き起こす可能性も高まるので充分に注意しましょう。
あなたはどう？ ストレートネック診断
ストレートネックかどうかは、自己チェックをすることができます。ここでは、そのチェック方法を2つご紹介しますのでぜひ試してみてください。
チェック方法その1：真上を見る
1つ目の方法は、姿勢を正した状態で首だけを動かして真上を見るだけの簡単なものです。立っていても座っていても問題はなく、上を見上げたときに違和感や痛みが生じたらストレートネックの可能性があります。
この際、よく感じられるのが首の後ろ側の張り。症状が酷いと激痛があって真上を見ることもできないんだとか…。
チェック方法その2：壁を背にして立つ
2つ目の方法は、壁を使って行ないます。壁を背にして気をつけの姿勢を取り、かかと、お尻の仙骨、肩の肩甲骨を順次壁に付けていきます。最後に、後頭部も壁につけることができればストレートネックではありません。
痛みを伴ったり、かなり力を加えないと後頭部が壁に付かなかったりする場合にはストレートネックだと判断することが可能です。なおこれは、猫背の検査としても用いられるものだそうです。
ストレートネックを改善するための方法
自己チェックをしてみて明らかにストレートネックだという人も、ちょっと怪しいかも…と感じる人も、ぜひ知っておいてほしい改善方法をお伝えします。具体的にどのようなやり方があるのかを見ていきましょう。
正しい頭の位置を把握する
ストレートネックを改善するための大前提として、治った後の正しい頭の位置を確認しておくことが大切です。
2つ目の自己チェックで説明した方法を用いて壁を背にして立ったとき、後頭部が壁に付いた場所が目安になります。その位置に頭が来ても違和感がないようにするのが最終目標だと念頭に置いておきましょう。
姿勢を正す
特にデスクワーカーの方は要注意。仕事中は猫背にならないよう心がけましょう。具体的には椅子に深く腰掛けて真っ直ぐな姿勢を保つようにし、それに合わせたデスクと椅子の高さにしておけば安心です。
なお、歩く姿勢も影響を及ぼしやすいと言われています。いつもうつむき加減で歩いていた人は、前方のやや上を見るようにしましょう。歩く姿勢は視線の取り方でコントロールできるので、意識をすれば比較的簡単に改善できます。
また、スマートフォンを使うときに下を向き続けてしまうのが原因のこともあるので、今までよりも高い位置で使うよう心がけるのも大切です。
ストレッチ
首や肩の位置を本来あるべき場所に戻すのには、ストレッチが役に立ちます。
症状が軽い人の場合には自己チェック1つ目と同じようにして、姿勢を正してで真上を見上げる動作と下に下ろす動作を繰り返すストレッチだけでも効果があります。
ひどい猫背で巻き肩になっている方は、両手を後ろに組んで上体を反らすストレッチをするのが有効でしょう。
なお、ストレッチにはヨガも有効です。中でもホットヨガは暖かい部屋でストレッチに効果的なポーズをするため、ストレートネックの改善だけでなく、全身の循環を向上させて基礎代謝を上げたり、美肌効果を高めたりすることができます。
興味を持った方は、ぜひ検討してみてください。
ストレートネックは、1日にしてすぐなってしまうものではありませんが、反対にすぐに改善できるものでもありません。改善のためには、継続的に対策へ取り組んでいくことが重要となります。すっきりとした顎元になれるよう、毎日の生活に改善手段を取り入れてみてください。
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