ヨガをして筋肉痛になるのはなぜ?
ゆっくりとした動きでポーズをとるホットヨガは、筋肉痛とはほど遠いものと思われるかもしれません。 ところが、ホットヨガ初心者のほとんどは、筋肉痛の洗礼を受けることになります。 その理由は、ホットヨガのポーズには重力に逆らって姿勢を保たなければならないものが多いからです。 重力に逆らうということは、それだけ自身の筋力を使う必要があるということ。 きちんとポーズをキープするために筋肉を使うからこそ筋繊維が傷つき、発痛物質を分泌して痛みが出るわけですから、筋肉痛は筋繊維を十分に使った表れでもあります。 また、ホットヨガのポーズは全身の筋肉をまんべんなく使ってキープします。 一見楽なポーズに見えても、日常生活では使わない筋肉や、身体の奥深くにあるインナーマッスルを刺激している場合もあり、本人が思っている以上に筋肉痛に見舞われる可能性が高いのです。筋肉痛になっていてもヨガはやってもいい?
筋肉痛は辛いけれど、せっかく続けているホットヨガをお休みするのはもったいないですね。 とはいえ、筋肉痛のある状態でヨガをしても良いのでしょうか? いっそこんな時はのんびりと休養をとった方が良いのかも…? 結論から言うと、筋肉痛の状態でヨガをすることは問題ありません。 その理由は、ホットヨガの“ポーズ”にあります。 ご存知の通り、ホットヨガは常に深い呼吸を意識しながらさまざまなポーズをとる有酸素運動です。 筋肉を使わなければできないポーズもあれば、全身の筋肉をだらりと抜いて行うポーズもあります。 話は変わって、私たちが身体を回復させるための「休養」には2種類あります。 疲れている時にあえて軽いストレッチや有酸素運動を行うことで全身の血流を促し、身体に蓄積した疲労物質を取り除く「積極的休養」と、睡眠やゴロ寝、入浴などによって身体を動かさずに休めることで疲労を回復する「消極的休養」です。 ホットヨガのポーズのなかには、この2種類の休養を取ることができるものが存在します。 やや筋肉を使うポーズやストレッチ効果のあるポーズなら「積極的休養」、全身の筋肉を抜いて行うポーズなら「消極的休養」の効果が見込めます。 つまり、ホットヨガによる筋肉痛は、ホットヨガを行いながら回復することができるというわけです。 ただし、筋肉痛の状態でホットヨガをするのであれば、無理は禁物。 痛みをおして難しいポーズをとろうとすると、さらに筋肉を傷めてしまう可能性があります。 可能な範囲でできるポーズをとるようにしてください。 痛くてポーズが取れないほどひどい筋肉痛の場合は、ホットヨガの呼吸法を行うだけでも大丈夫。 深い腹式呼吸で全身にたっぷりと酸素を取りこみ、心と身体をリラックスさせましょう。できるだけ筋肉痛になるのを避けるためには?
ホットヨガの初心者や、運動をする習慣のない人が、ヨガをして筋肉痛になってしまうのは仕方のないこと。 しかし、以下の3つのポイントを押さえておけば、筋肉痛の度合いを小さくすることは可能です。ぜひチェックしておきましょう。1、事前に準備運動をしておくこと
ホットヨガの前に軽いストレッチなどをして、それまで眠っていた筋肉をあらかじめほぐしておくと、比較的ひどい筋肉痛を回避することができます。2、ホットヨガの最中は無理をしないこと
筋肉に負担を与えれば、それだけ筋肉痛も激しくなってしまいます。 ポーズを取っていて辛いと感じた時は、すぐに角度を緩めるなどして楽な姿勢を取ってください。3、普段から意識的に身体を動かしておくこと
家から駅までの徒歩や階段の上り下りといった日常生活での何気ない動きも、筋肉の曲げ伸ばしを意識して行うことでエクササイズに早変わり。 さらに腹式呼吸を意識すれば有酸素運動にもなります。 こうして運動する習慣をつけておくと、ホットヨガでの筋肉痛を軽くすることができるでしょう。 筋肉痛が特にひどいと感じる部位は、普段うまく使えていない筋肉がある場所です。 それに気付くことができれば、今後どこをどの程度の力で鍛えていけば良いのかが分かります。 つまり、筋肉痛になることは決してマイナスではないのです。 ヨガの本質は“自分自身と向き合う”ことでもあるので、己を知るという点では筋肉痛もまたヨガの一部と言えるかもしれませんね。 筋肉痛に苦しんでいる人は、ぜひそれを前向きに捉えて、次回のエクササイズに役立てましょう。
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