
ホットヨガをはじめたい人があらかじめ知っておくと、レッスンにスムーズに参加できるポイントや注意点がいくつかあります。ここでは、ホットヨガインストラクターが、そのポイントや注意点について詳しくご紹介します。
レッスン前の準備に関する注意点
レッスン前の準備段階で心に留めておくと、レッスンがスムーズになるいくつかのポイントがあります。
水分を用意する
レッスンの前に必ず準備してほしいのが「水分」です。そして「絶対」ではありませんが、用意する水分はできる限り「常温のお水で500ml以上」が望ましいでしょう。
これには理由があります。ホットヨガをすると体内では血液循環が良くなり、汗などによって老廃物を排出させようという働きが活発になります。すると血液中はいわゆる「ドロドロ状態」に。
この血液中に流れている老廃物をスムーズに体外に排出させるには、「お水」が最適です。糖分などが含まれたものでは排出ではなく吸収が起こってしまうことも。摂取するお水も常温の方が、温まった内臓を冷やさず、ホットヨガの効果が高まります。
伸縮性のあるウエアを用意する
ホットヨガの場合、通常のTシャツのようなコットン素材はおすすめできません。大量に発汗するため、汗でウエアがどんどん重くなり、動きにくくなってしまうからです。
ホットヨガを思いっきり楽しむには速乾性に優れ、伸縮性のあるスポーツウエアが最適です。ホットヨガ専用のウエアも増えています。スポーティーなものだけでなく、おしゃれなものや普段着として活用できるものもあるので、お気に入りのウエアを見つけてください。
直前の入浴を控える
ホットヨガでは入浴以上にエネルギーを消耗します。ですから直前に入浴をするのは控えましょう。仕事帰りなどにホットヨガをする場合、汗やニオイなどが気になればリフレッシュシートで拭くなどして対策しましょう。
直前の食事は控える
食事はレッスンの1〜2時間前には済ませておきましょう。満腹状態でホットヨガをすると、内臓に負担がかかり消化不良を起こし、具合が悪くなることも考えられます。できれば空腹時にレッスンを受けた方がダイエット効果を期待できます。
妊娠中・生理中はレッスンを控える
妊娠中・生理中はレッスンを控えましょう。妊娠中の女性の体は非常にデリケートで、ちょっとした変化にも反応しやすくなっています。大量に汗をかいたり、心拍数を上げたりするのは、お腹の赤ちゃんにも負担となります。
同じく生理中の女性の体も非常にデリケート。ホットヨガをすることで、貧血、めまい、立ちくらみなどが生じるリスクがゼロではありません。
生理中は体を休める時期とし、無理せずレッスンはお休みしましょう。
ホットヨガのレッスン中の注意点
次に、レッスン中に気をつけてほしいいくつかのポイントをご紹介します。
小まめに水分を補給する
インストラクターから水分補給の指示があったら、喉の渇きを感じていなくても必ず水分を補給してください。また、インストラクターの指示がなくても、ご自身で喉の渇きを感じたら、自分のタイミングで水分補給をしてOKです。
ただし「次のポーズまで水を我慢してください」というアナウンスがあった場合は、できる限りその指示に従いましょう。そのあとに続くポーズが、胃を空にした状態の方がスムーズに行えるポーズであるか、爆発的に発汗させたい、といったインストラクターの意図があるからです。
もちろん、自分の体調は自分で守る必要があります。インストラクターの指示が「絶対」ではありませんので、無理や我慢は禁物です。
レッスンは長時間行わずに小まめに休む
レッスン中も無理せず、自分のタイミングで休憩してOKです。チャイルドポーズやシャバアーサナといったポーズでお休みを入れると良いでしょう。
1日に数本レッスンを受けたいと考える方もいるようですが、ホットヨガは1日に1レッスンで十分な効果が期待できます。何事もやりすぎは禁物です。
しっかりと呼吸する
ホットヨガで大切なことは「呼吸」です。呼吸が乱れてきたな、息が上がってきたな、と思ったら無理をしているサイン。速やかに休憩するか、水分を補給して体を落ち着かせましょう。レッスン中も同じペースで気持ちよく呼吸することを大切にしてください。
高血圧の方は無理なポーズを避ける
血圧に問題がある方や、心配がある方は、無理にポーズをとらないようにしましょう。下を向いたままキープするポーズ、下から上に体や顔を上げるようなポーズは特に血圧が上がりやすいです。注意しながら行いましょう。
他人と比べない
ホットヨガの最中は自分自身と対話をするような気持ちで行いましょう。気持ち良い? 水分は足りている? 頑張り過ぎていない? 常に自分の心と体の状態をチェックし、無理せず人と比べず、楽しむことが何よりも大切です。
ホットヨガレッスン後の注意
レッスンの効果を高めるために、レッスン後にも以下のことに注意しましょう。
汗で体を冷やさない
汗が蒸発するときに体は一気に冷えていきます。レッスン後は汗をしっかり拭き取るか、シャワーを浴びて速やかに着替え、体が冷えないようにしましょう。
レッスン直後も入浴は控える
レッスン直後は心身をクールダウンさせるために十分な休息が必要です。直後の入浴は控え、シャワー程度にとどめましょう。
レッスン直後も食事は控える
レッスン直後は胃腸の働きが活発になっています。つまり食べたものを吸収しやすい状態です。できれば普段不足しがちなビタミンやミネラルが豊富なスムージー程度にしておくことで、ホットヨガの効果が得られやすくなります。
水分補給は引き続きする
レッスン終了後から数時間は喉が渇きやすい状態が続きます。喉が渇いたと感じる前にこまめに水分補給をし、体内の老廃物の排出を促しましょう。
ホットヨガにはいくつかの注意点がありますので、上記を参考にしてみてください。困ったことがあれば、インストラクターに相談するとすぐに答えてくれますので、初めての方でも安心してチャレンジすることができます。
ホットヨガへの挑戦を考えている方はこちらをご確認ください。
体験者の声

- この記事を書いた人
- A・A
-
肩書:ヨガインストラクター、美容/健康ライター
性別:女性
- 経歴:
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RYT200資格保有のヨガインストラクター。
心身のバランスを整える美容&ヘルスケアを伝えるべく、ライターとしても活動中。
「体だけでなく心のメンテナンスになるヨガをお伝えしていきます!」